トップ高校野球埼玉県大会>粘って呼んだサヨナラ、大宮が延長戦を制す

2008年07月11日

粘って呼んだサヨナラ、大宮が延長戦を制す

市営浦和球場 1回戦
校名10
浦和東0001000000
1
大宮0000001001x
2

【投手】
浦和東:岡崎
大宮:戸松

粘って呼んだサヨナラ 大宮―浦和東 高校野球南北埼玉大会・第2日


  大宮 2―1 浦和東

 ○大宮 「藤田、決めろ」。延長十回二死一、三塁の好機。打席に向かう大宮の藤田は、声援を背に笑顔を見せた。「力まないように。それだけを考えていた」。快音を残した打球はセンター前へ。飛び出したナインが、サヨナラ勝ちのヒーローをもみくちゃにした。

 望月主将の「守ってリズムをつくるチーム。少ないチャンスをものにできる」との言葉通り、苦しい試合をサヨナラ勝ちにつなげた。

 相手エースの疲れを待ち、七回に2四球と盗塁でしぶとく1点を奪った。八回の守りでは左中間への飛球をセンター藤田がダイビングキャッチ。十回のサヨナラ打につなげた。

 好投した2年生エース戸松は「『気持ちで行け』『守ってやるから打たせろ』といつも声を掛けてくれた。安心して投げられた」と感謝する。先発メンバーのうち5人が2年生の若いチームだが、望月と藤田の正副キャプテンがナインをしっかりとけん引している。

 サヨナラ勝ちに沸き返るベンチから出てきた藁谷監督は「あーつらかった」と一言。潤んだ目で「苦しい試合はいつも通り。耐えて、つないで。あいつらは本当によくやってくれた」と選手たちを褒めていた。

貫いた「強気」 惜敗も悔いなし

 ●浦和東 好投してきた横手投げのエース岡崎が延長十回に力尽きた。伸びのある直球を低めに集め、六回まで無失点。七回に1点を許し追い付かれたものの、最後まで1人でマウンドを守った。「終盤は疲れて球が真ん中に入ってしまった」と目を潤ませた。

 ナインは「強気」を合言葉に無失策で岡崎をもり立てた。望月主将は「最後まで強気を貫いたので悔いはない」と笑顔で話した。

埼玉新聞−2008年7月11日

 浦和東は、4回に先制点を取るものの、その後、追加点を取ることができなかったのが痛手となった。逆に、大宮は追加点を許さず、7回に同点に追いつき、流れを引き寄せられたのが勝因である。両投手安定感があり、延長戦までもつれ込んだ好ゲームとなった。

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