2008年07月12日
球友信じここぞで集中、昨夏4強の富士見が逆転サヨナラ
上尾市民球場 2回戦
【投手】
大宮工:三浦
富士見:竹生→内田→岡本
昨夏4強の富士見が、8回、9回の終盤の集中攻撃で逆転サヨナラ。大宮工を何とか打ち崩す事ができた。一方の大宮工は、先制点を6回に取り、流れに乗るものの、終盤に捕まり、守りきることができなかった。
校名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
大宮工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | |
富士見 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2x | 4 |
【投手】
大宮工:三浦
富士見:竹生→内田→岡本
球友信じここぞで集中 大宮工−富士見 高校野球埼玉南北大会・第3日目
大宮工 3−4 富士見
乾いた打球音が球場に響いた。一瞬の静寂の後、沸き上がる歓声。一塁を回ったヒーローが、右手を天高く突き上げた。1点を追う九回裏一死満塁からの逆転サヨナラ打。左中間を深々と破る打球を見届けると、「よっしゃー」と腹の底から叫び声を上げた。
「手の感触で(外野手の頭を)越えたと思った。何も考えずにフルスイングした。最後まであきらめないでよかった」。自らの興奮を落ち着けるように、言葉を選んだ。
4番で主将。ベンチもスタンドも、誰もが期待を寄せる場面。それだけに、受ける重圧も相当なものだった。「監督からは落ち着いていつも通りいけと言われたが、打席に入っても心臓はバクバクだった」と振り返る。
昨夏、ベスト4に進んだ先輩たちに交ざり、1年生からレギュラーで出場。昨秋から主将に選ばれた。山崎監督は「責任感の強い選手。1年生の時は伸び伸び打っていたが、主将で4番のプレッシャーで押しつぶされそうになっていた時期もあった」と明かす。自らも、スタメンに3年生が2人という1、2年生中心のチームで、「怒られてばかりで、何もできない」と悩んだこともあった。
そんな不安を吹き飛ばすような会心の一撃。「これで少しは自信が付くようになった」。後輩たちの尊敬のまなざしに囲まれ、素朴な笑顔は輝きを放った。
身長172センチ、68キロ。 さいたま土合中出身。
好投も終盤に疲れ まさかの逆転負け
●大宮工 終盤に3点差を返され、まさかの逆転サヨナラ負け。好投を続けていたエース三浦は「自分のミスでピンチになった。みんなに申し訳ない」と、首をうなだれた。
七回までは危なげない制球で無失点。疲れの見えた八回に2点を返されると、九回には四死球で崩れ、とどめを刺された。
新井監督は「三浦は、こっちが心配で止めるほど 練習を頑張った選手。この夏で一番成長した。負けはしたが、最後まであきらめなかった選手らの姿勢は、認めざるを得ない」と、温かいまなざしを向けた。
埼玉新聞−2008年7月12日
昨夏4強の富士見が、8回、9回の終盤の集中攻撃で逆転サヨナラ。大宮工を何とか打ち崩す事ができた。一方の大宮工は、先制点を6回に取り、流れに乗るものの、終盤に捕まり、守りきることができなかった。
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